男の仕事

私の仕事はショッカーであり、その使命は仮面ライダーを倒すことだ。
私は毎日戦っている。
拳と拳で同僚とぶん殴りあっている。
それも素手で。
ベアーナックルである。
ショッカーというものは男の中の男である。
女子供には勤まらない。
そもそも仮面ライダーとかいう化け物と戦わなければならないのだから、勇気のいる仕事だ。
ライダーの奴は我々に対して手加減なしで殴ってくる。
グーで思いっきり殴る。
我々は殴られて「ひー」とか悲鳴を上げる。
めっちゃ痛いのである。
夢の中にもライダーは出てきて、いつも私は追いかけられている。
ほとんどノイローゼの一歩手前のような生活である。

ショッカーの格闘技はいわば総合格闘技である。
私は柔道とか相撲が得意な方なのだけど、同僚の中ではグレイシー柔術を学んでいる者もいる。
その同僚と戦うと、いつも詰め将棋のようにあっさりと負けてしまう。
「え、どしてどしてー」と言って、我々はその同僚に群がって問いかける。
その同僚は体力的にはそれほどずば抜けてはいないのだけど、それでもいつも勝つのである。
強い相手と戦ってもあっさりと買ってしまう。
ただ相手がライダーの場合は、ライダーの奴がグレイシー柔術を徹底的に研究しているようなので、負かすことはできない。
延長延長の末、最終的には体力比べとなり、結局ライダーに軍配が上がるのであった。

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