多摩ケーブルからの連絡は知らんぷりする氷室京介大臣

喧嘩十段で有名な氷室京介伯爵はものすごくカラダがコッていた。
たいへん疲れも増大していた。
「ふー、くったくた。人生がたいへんでごぜえます、ひょっひょっひょっひょっひょー」
と、アメ玉をよく購入する氷室京介殿はひとりごちた。
その刹那、(母性愛の強い)富田靖子嬢とすれちがった。
「おやっ?」
ずいぶんな時間(太った女性に魂が乗り移ってしまった)富田靖子様に目を奪われていた後、スマホの電卓で計算をすることが多い氷室京介事務次官のシャツの中に広告用ポケットティッシュが放り込まれていることに気づいて「おやっ?」と思った。
広告用ポケットティッシュの背景色は赤で、そして黒い文字で以下のように書き込まれていた。
『(結婚目的でお洒落して男に会いにいくことがある)バリニーズ屋有限会社。おまえのコリをほぐします。現代的なマッサージ、長期的マッサージ、お受けしますばい』
さっそく先ほどフライパンに焼きチキンラーメンの麺がこびりついてしまった氷室京介さんは広告用ポケットティッシュの番号に電話をしてみた。
「いきなりで悪いのですが、マッサージを受けたいとですばいが、がははは」
「現代的なマッサージですか?長期的?」
「そっすねー。じゃあ長期的で、おーっほっほっほっほっほー」
「・・・しかるべく」
と、(ケーキを作ることが得意な)バリニーズ屋はひとりごちた。
(気に入った一つの服ばかりを着てしまう)バリニーズ屋はダンディー氷室京介さんの滞在している物置部屋に行った。
そして気にいったマンションがあると何度も見にいってしまう氷室京介伯爵に推拿、リンパドレナージュ、リンパマッサージ、ヘッドマッサージの贅沢コースを施した。
「おめえさまのヒューマンボディーのコリの深さは、たいへん深いっちゃ、ひゃっひゃっひゃ」
と、(嵐の熱狂的なファンの)バリニーズ屋は独りごちた。
「さよですか?まあここんとこずっと疲労蓄積状態だったけんね。へっへっへ」
と、銀行の金利について色々と考えていた氷室京介事務次官は一人ごちた。
「・・・そのおまえのコリに、時効はあるのでごぜえますか?」
と、(「まってー」が口ぐせの)バリニーズ屋は明るく嘲笑して一人ごちた。
「さてねえ、どっすかねー、どうぇっどうぇっどどどどうぇっ」
と、焼肉に焼肉のタレは必要ないのではないかと思っている氷室京介係長は笑うことでうやむやにした。
マッサージをがっちりと実施したためにコリは少しも残らず消滅した。
「むむ、肉体が軽くなったのー、ひひひ」
こまめにメールをチェックしている氷室京介総理は満足そうにそう怒鳴り散らした。
「よかったにゃん、ぐえーっふぇっふぇっふぇっふぇ」
と、(ゴットねーちゃんと呼ばれている)バリニーズ屋は怒鳴り散らした。
「あのお、料金はいくらになりましょうか?」
と、人間も猿のように毛深かったら服を着なくていいのになーと思っている氷室京介専務はおっかなびっくりで叫んだ。大金をむしられるハメにおちいってしまうかも知れないという疑いが頭の中をいっぱいにした。
「お支払いは98ランドじゃのー」
「は?サービス価格っすねー、だばははははははー」
と、世界平和を心から願っている氷室京介大臣は愕然として怒鳴り散らした。
「百ランドで、お釣りがくるのじゃよ、ぐえーっふぇっふぇっふぇっふぇ」
と、(夢見るお姫様の)バリニーズ屋は独りごちた。
雨の日には野良猫たちのことがとても心配になる氷室京介公爵は百ランドを支払い、返戻金を2ランド貰った。
「ではまた肉体がくったくたになったときには音声発信を、がははは」
そう放言して(愛犬の抜け毛に困っている)バリニーズ屋は女子プロレスラーとしての引退を決意した。

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