天使のように優しげな整体屋【弱者の味方の向井理さんと麗しい叶美香王妃の夢の花道】

男気のある向井理君はたいへん肉体がこわばっていた。
すごくダメージも大規模化していた。
「すーっふっ、すっかりぐったり。日々の生活がしんどいっちゃ、のっひょっひょっひょ」
と、善良で温厚な向井理部長はわめき散らした。
そのとき、魅力たっぷりな叶美香女王と激突しそうになった。
「おやっ?」
一分近く白馬の王子をずっと待ってる叶美香ちゃんに目を奪われていた後、父親に叩かれ鼻血を出したことがある向井理官房長官の靴の中に巻物が格納されていることに気づいてぎくっとした。
巻物の背景色はカーキ色で、そして赤い文字で以下のように書き述べられていた。
『夢見るお姫様の整体屋本舗。あなたのこりをほぐします。刹那的なマッサージ、サークル的マッサージ、承りますばい』
さっそく面倒くさいことはすべて母親に押し付けてきた向井理さんは巻物の番号に電話をしてみた。
「お手数で恐縮ですが、マッサージして頂きたいとですけど、きけーっ、くくく」
「刹那的なマッサージですか?サークル的?」
「んーそだなー。じゃあサークル的で、にゃっにゃっにゃー、ひゃっひゃっひゃ」
「あい、分かった」
と、白馬の王子をずっと待ってる整体屋はわめき散らした。
キュートな整体屋は目元が涼しげな向井理部長の逗留しているホワイトハウスに行った。
そしてケツを割って仕事に行かなくなることが多い向井理部長に小顔マッサージ、指圧、骨盤矯正、リンパドレナージュの欲張りコースを施した。
「お前の体のこりの深さは、すごく深いどすえ、ぶひーひっひ」
と、愛のために生きている整体屋は怒鳴り散らした。
「そうなんですねー?まあ最近つかれ気味でありましたので。ふふ」
と、危険な香りのする向井理社長はひとりごちた。
「・・・そのあなたさまのこりに、時効はあるのかな?」
と、紋白蝶のように可憐な整体屋は不気味に爆笑して怒鳴り散らした。
「さてねえ、どんなもんですかねえ、ひゃっひゃっひゃ」
と、タイマン張った相手とはダチになる向井理博士はにこやかに質問をスルーした。
マッサージをがっちりととりおこなったためにコリは驚くほどになくなった。
「むむ、人体が軽くなったよーん、だばははははははー」
ダンディー向井理君は幸せそうにそうつぶやいた。
「よかったばい、たっはっははーのーはっは」
と、ピンク色がよく似合う整体屋はひとりごちた。
「あのさあ、ギャラはいくらなのですかい?」
と、顎関節症に悩まされている向井理先生は体をガクガクと震わせて怒鳴った。大金を取られる形になってしかうのではないかという憂慮が心の中を満たした。
ギャランティは98ウォンっちゃ」
「は?激安っすねー、むふー、むっふっふっふー」
と、家の中では素っ裸の向井理キャプテンは仰天して叫んだ。
「百ウォンで、お釣りがくるんだってばさ、ほほほほほほほ」
と、キュートな整体屋はひとりごちた。
口先で尊敬を勝ち取りたいと思っている向井理官房長官は百ウォンを支払い、マネーを2ウォン入手した。
「ではまた人体が衰弱したときにはご訪問を、がははは」
そう言い残して女神のような微笑の整体屋はタイムカプセルに潜り込んだ。

博多で出張マッサージ