肉体

きょう車にひかれそうになって思ったんだけど、人間の体ってなんてもろくできているのだろう。
考えてみると、この体って肉と、骨とかだけだぜ。
肉と骨の塊じゃないか肉体って。
そんなものに、車みたいなものがぶつかってきたらひとたまりもない。
ぐちゃっと壊れる。
つぶれる。
そんなもろいものだ、肉体は。
なぜ肉体は超合金ではないのだろう。
鋼鉄ではないのだろう。
ハガネの肉体とかいっても、所詮は肉と骨である。
金属ではないのだ。
だからスピード出した車にぶつかってこられたら、もうどうしようもない。
ぶっこわされるだけ。
じつにもろい。
肉体は。
そしてこの肉体を保つために、メシを食べたりする。
自分の肉体と同じような成分のものを、うまうまと食べる。
そしてこのもろい肉体を維持していく。
それはなんていうか、ひどくあぶなっかしいことのようにおもえる。
こんなにもろい肉体をもって、人間は平気で生きている。
こんな車にちょっとぶつけられただけで、ひとたまりもなくぶっこわれてしまうようなもろい肉体のくせに平気な顔をして生きている。
さながら強靭な鋼鉄の肉体を持っているかのように自信満々にいきている。
それがひどく不思議に思える。
なんでこんなにもろいのだろう、人間の肉体は。
なぜにこんなにもろいものを持って、生きているのだ、人間というものは。
もっと強い肉体ではいけなかったのだろうか。
例えばそう、いや、生き物のからだって大抵、もろいものなのかもしれない。

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