ピーマンを種ごと食べることもある明智

安い仕事でも丁寧に取り組む主義の明智光秀事務次官はひじょうに体がこわばっていた。
ものごっつ人体のダメージも蓄積していた。
「ふー、負担が大きい。ライフがきついですよ、おほほほ」
と、家の中の小物類もどんどん捨てようと思っている明智光秀専務はわめき散らした。
その時、出版社のやり手編集者の仲間由紀恵王妃とすれちがった。
「あれっ?」
そうとうな時間「無邪気だねー」とよく言われる仲間由紀恵女王にハートを奪われていた後、カギを絶対になくさないようにしようと気をつけている明智光秀専務のちょんまげの中にチラシがねじ込まれていることに気づいた。
チラシの背景色は紺色で、そして黒い文字で以下のように記述されていた。
『父親からの愛情を心底欲していた指圧屋カンパニー。お前の凝りをほぐします。刹那的なマッサージ、サークル的マッサージ、お引き受けしますばい』
さっそく休日にはよく散歩をする明智光秀部長はチラシの番号に電話したのでございます。
「はっきりいっておく、マッサージに来てもらいたいんだども、おほほほ」
「刹那的なマッサージですか?サークル的?」
「うーんそうだねー。じゃあサークル的で、くっくっくっく」
「了解しました」
と、瞳がキラキラした指圧屋は言った。
高額なプレゼントが大好きな指圧屋は先日サイトの広告を募集する記事を書いた明智光秀社長の住んでいる別荘に行った。
そして毎晩深酒して酔っ払っている明智光秀事務次官にストレッチ、ロミロミ、タイ古式マッサージ、シロダーラのダイナミックコースをおっぱじめた。
「あなたさまのカラダのこりの深さは、ひじょうに深いばい、どうぇっどうぇっどどどどうぇっ」
と、いつもガラケーミクシーをしている指圧屋はいった。
「さよですか?まあ近頃疲労蓄積状態でありましたので。うふ」
と、最近はあまり新聞を読めていない明智光秀会長は言った。
「・・・そのちみの凝りに、時効はあるのでごぜえますか?」
と、百貨店の屋上のアトラクション広場が大好きな指圧屋は狂おしげにわらってつぶやいた。
「さあねえ、どうなのでしょうかねえ、だばははははははー」
と、年配男性は無礼な人が多いなと思っている明智光秀博士は笑ってごまかした。
マッサージをしっかりととりおこなったためにコリはとてもきれいに消失した。
「あれ、肉体が元気になったのー、ぽっほっほっほーふー」
文章の誤字脱字にはいつも気をつけている明智光秀さんは満足気にそう怒鳴り散らした。
「よかったにゃん、がっはっはっは」
と、いつもガラケーミクシーをしている指圧屋はつぶやいた。
「そんでよお、料金はいくらなのですかい?」
と、若い頃はよくキャンプをしていた明智光秀男爵は今にも泣き出しそうな顔つきでわめき散らした。大金をむしり取られることも考えられるという悩みが心の中を占拠した。
「費用は98円だわん」
「は?経済的お値段っすねー、ぷへっひゃっひゃっぽーい」
と、善良で温厚な明智光秀大臣は仰天して怒鳴った。
「百円で、お釣りがくるのですわよ、おーっほっほっほっほっほー」
と、娘の幼稚園のブログで自分の文章が掲載された指圧屋は怒鳴った。
仕掛かり中の仕事があると気になって仕方がない明智光秀大臣は百円を支払い、返戻金を2円受け取った。
「ではまたヒューマンボディーが衰弱したときには音声発信を、きけーっ、くくく」
そう叫んで心配すると眉根がよる指圧屋はスズメに変身しチュンと言った。

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