口先で尊敬を勝ち取りたい

音楽に関しての造詣が深い赤西仁様はとても肉体がこわばっていた。
すごく人体のダメージも増量していた。
「くわーあ、くったくた。日々の生活がたいへんですばい、ぶひーひっひ」
と、昨日は豚肉を焼いて食べた赤西仁男爵は怒鳴り散らした。
そのタイミングで、美しい青木裕子さんと出くわした。
「おりょっ?」
そうとうな時間笑顔は最高のお洒落だと思っている青木裕子様に目を奪われていた後、パンチとキックの練習に熱心な赤西仁伯爵の襟のところに紙切れが入っていることに気がついた。
紙切れの背景色はオレンジ色で、そして白い文字で以下のように書き付けられていた。
『根っからの恋愛気質のタイ古式屋サークル。おまえの強張りをほぐします。長期的なマッサージ、社会的マッサージ、うけたまわりますばい』
さっそくダンディー赤西仁リーダーは紙切れの番号に電話をすることにした。
「はっきりいっておく、マッサージに来てもらいたいっちゃけど、ひひひ」
「長期的なマッサージですか?社会的?」
「そだなー。じゃあ社会的で、ほほほほほほほ」
「アイガーデッ!」
と、恋人に殴られたって平気で何とも思わないタイ古式屋は一人ごちた。
買い物をするといつもミクシーに画像をアップしているタイ古式屋は電気代の節約のためエアコンはあまり使いたくない赤西仁博士の住んでいるペントハウスに行った。
そして世界平和を心から願っている赤西仁専務にストーンスパ、ロミロミ、シロダーラ、リンパマッサージのドキドキコースを行った。
「ちみの体のコリの深さは、ものごっつ深いでちゅう、ほほほほほほほ」
と、休日は踊ってストレスを発散させているタイ古式屋は怒鳴った。
「やっぱそうなっちゃいますか?まあここしばらく疲れ気味じゃったばってんくさ。ひひ」
と、昨日は豚肉を焼いて食べた赤西仁社長は独りごちた。
「・・・そのそちらさまのこりに、時効はあるのでごぜえますか?」
と、究極の接客業でナンバーワンになったことがあるタイ古式屋はミステリアスに笑っていった。
「さあねえ、どんなもんですかねえ、あっはっは」
と、男前の赤西仁専務はスマイルで曖昧にした。
マッサージをがっちりと施したためにこりは期待を上まわるほど消滅した。
「うーむ、ボディーが強靭になったっちゃ、たっはっははーのーはっは」
ギラギラとしたバイタリティーを持った赤西仁殿は嬉しげにそう叫んだ。
「よかったですわい、くっくっくっく」
と、容姿端麗なタイ古式屋はつぶやいた。
「あのお、料金はいくらなのかしらねえ?」
と、男前のわりに気さくな赤西仁課長は涙目になりながら怒鳴った。多額の請求をされるかも知れないという心配が心を占領した。
「金は98ユーロですわい」
「は?激安っすねー、あっはっは」
と、遠慮されることが嫌いな赤西仁リーダーは仰天して言った。
「百ユーロで、お釣りがくるよ、ぽっほっほっほーふー」
と、浮気の場合、彼氏よりも相手の女に腹を立てるタイ古式屋は怒鳴り散らした。
高いところに登って降りてこられなくなった猫を助けたことがある赤西仁リーダーは百ユーロを支払い、返戻金を2ユーロ手渡された。
「ではまたヒューマンボディーがダメージを受けたときにはお電話を、がははは」
そう言って太りすぎが原因で解雇されたことがあるタイ古式屋は猫に変身しニャーと言った。

福岡で出張マッサージ